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この時期の4時半の空が好きだ。日は傾き、空は上に青さを残しながら裾は紫のようなピンクのような美しい色に染まる。今日は図書館の4階からこの空を見上げていた。暇な時間に図書館の窓際の席で読書をするのが僕の最近のマイブームだ。顔を上げれば新宿のビル街まで見えて飽きることがない。今日は村上春樹の「羊をめぐる冒険」を読んでいた。村上春樹は中高の頃は何となく読まず嫌いしていたが、「ノルウェイの森」から入って最近読み始めている。

また空の話に戻るが、僕は4時半の空を見ながら、この空が美しかったことも何らかの動機をもって覚えようとしなければ今日寝る頃には忘れてしまっているだろうと考えて口惜しくなった。そしてこれは日々のささやかな発見についても同様であろうと。それでこうした小さな発見を何かに書き留めておきたいと思い、秘密のノートのようなものを探しに三軒茶屋まで自転車を走らせた(三茶ならおしゃれな小物が売っているのではという安易な考え)が、そもそも僕が三茶をあまり知悉していないという問題(おい)もあって空振りにおわった。また週末にでも渋谷のロフトかどこかに探しにゆきたい。

今日のところは空のことをブログに書いておしまい。